受験案内を見た人はお気づきと思いますが、例年11月第1週金曜日(昨年は10月最終金曜日)だった社労士試験の合格発表日が、今年度からいきなり「10月第1金曜日」へと約一ヶ月早くなっています。
もちろん試験日から一か月程度で合格発表されるというのは良いことだと思いますが、一体何があったのでしょうか。
私のような社労士会の末端構成員には上の考えていることなど分かるわけもないのですが、いくつか推論は立てられそうです。と言うわけで以下ただの推論であり寝言ですのでそこはご了承ください。
もともとマークシート試験ですので、いくら受験生が万単位いようが結果はある程度早く出るはずです。点数補正も基準が明確に示されていますので、例えば連合会の試験委員会の裁量で上下する余地はないはずです。
と言うことは、作業方法にもよりますが1ヶ月もあればもともと合格確定はできたと思います。
伝え聞く話によると、昔々は選択式は「記述式」の試験だったそうです。そうすると採点に時間がかかります。文字を自動的に読むシステムなどなかった時代の話ですので人力で採点していたことでしょう。その頃の合格発表日がいつだったかは知りませんが、もしかしたらその名残で2ヶ月置いておいたのかもしれません。
もう一つの推論としては、合格発表を早めることには連合会にとってメリットがあります。それは何か。合格して即登録する「実務経験組」にとって、従来の合格発表日より1ヶ月程度早く登録ができます。すると、社労士会費は年度途中の加入は月割ですのでいくらか(とはいえ数百万は違うでしょう)収入が増えます。
WEB申し込みシステム構築と共に採点システムも構築したのかもしれませんが、そういうメリットも見え隠れしてしまうのは、邪推でしょうか。
いずれにせよ三方一両得。みんなにメリットがあることですので喜んでも良いことなのでしょう。