各都道府県にそれぞれ社労士会があり、社労士登録の暁には必ずお住まい(事務所のある)都道府県の社労士会に入らないといけません。その話は以前しましたが、社労士会の役割の一つとして労働社会保険諸法令、または実務にまつわるいろんな研修を用意してくれます。
中央研修受けた社労士先生が講師を務める研修や外部から専門家を呼んでやる研修など、講師も内容も様々です。どんな研修をどれくらいの頻度でいつやるかは各社労士会によって温度差があります。また時によっては「泊り」の研修もあります。
この研修に参加するメリットは3つ。一つは最新情報を学べます。もう一つは他の社労士先生に顔を売るチャンスです。そして最後の一つ。社労士登録すると警察手帳みたいなパスポートみたいな「社労士証票」っていう社労士としての身分証明証が発行されるんですが、そこの後ろのページに「研修欄」という欄があって、そこにハンコを押してもらえます。
つまり「何の研修受けましたよ」って記録が残っていくんですね。積み重ねが目に見えてわかります。
ちなみに、何回参加したからといって何か景品がもらえるとか優待があるとかいうことはなく、またいくつに達していないからとペナルティがあるわけでもありません。ただ社労士はつとに研鑽に努め法令等に精通していなきゃいけないことは社労士法にも書いていますので、ここを埋めることは大切なことです。
ちなみに私はほとんど研修に出ない(つーか平日にやるな平日に)のでハンコがほとんどたまっていません。
ただ今はコロナ禍でオンライン研修が多くなっていますのでこのハンコ制度がどうなっているかよく分かりません。そのうち社労士証票がマイナンバーカードと統合されるなどという話も聞きますので、そうなったらネットでハンコもらえるかもですが。