社労士試験の募集も始まり社労士勉強もいよいよ佳境に向けて走り始める時期です。この時期になると各スクール等は社労士試験の「模試」を開始します。もう開始しているかもしれません。
この「模試」ですが、一体何のために受けるのでしょうか。
たぶん「現時点での学習到達度を確認するため」だと思っている人が多いと思います。もちろんそういう側面もあるのですが、そちらにばかり傾倒してしまうと「高得点だから安心して手を抜く」や「低得点だからあきらめる」といった副作用が出てきてしまう可能性もあります。
模試は模試ですから成績には左右されないようにしましょう。低得点でも本番までに取り戻せばいいだけの話ですし。
じゃあ模試のメリットって何?と言いますと、会場模試の話になりますが「本番の疑似体験」ができる、ということです。多くの会場模試が本番を模して開催されます。時間配分だけではなくトイレタイムなども含みます。また周囲に多くの受験生がいるというのも同じ点でしょう。
本番は本番で一種異様な空気感があるものですが、それをある程度疑似体験できます。問題を解くスピード配分も体感できるでしょう。最近本試験は長文化が進んでいます。気の利いたところはそれを意識した模試問題作りをしているかもしれません。
また模試ということで、言い方は悪いですが「ダラけた受験生」も多くいます。こういう人の存在は本番に必ずいる「気が散るレベルの変な受験生を気にしない練習」にもなります。
つまり模試は点数や到達度を測るのみではなく、本番を疑似体験し緊張や不安を軽くするためのものである、と考えると、ただ受験するより有益かと思います。