半分野良猫な社労士の憂鬱

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試験科目免除が原因で不合格になる!?

鬼のような社労士試験、科目免除してもらえるならしてもらいたい人が山のようにいると思います。実際一定の実務要件・講習要件をクリアして科目免除を申請する人も多いです。

 

特に一般常識系科目の免除希望者が多いですね。出題範囲が異様に広く難問奇問が出やすいですから当然のことかもしれません。

 

ただ、ケースによっては「科目免除したばかりに不合格になる」ということもあります。

 

その原因は「免除された科目の得点の扱い」にあります。免除された科目は満点扱いされるわけでも、またその科目の問題数を差し引いて計算されるわけでもありません。免除された科目の得点は

 

総得点の合格基準点÷全出題数×科目問題数

 

という計算式で計算されます。

 

例を挙げます。選択式の合格基準点が25点の場合、免除科目の獲得点数は3.1点となります。つまり1科目免除の場合、他の科目で21.9点以上(実際は22点以上)を稼がないと、合格基準点25点を下回るため不合格になります。

 

免除科目の試験問題を見て「あ、免除せず受けてたら4点5点取れてた」という場合も、免除申請しているので3.1点しかもらえないわけです。そしてそれは上記の例で言えば免除科目以外の7科目がすべて3点だった場合、合計で24.1点しかないわけですから不合格になります。

 

免除せずに受けていたらその科目で4点5点取れて、合格しているわけですね。勉強と問題によってはそう言うこともあり得ます。例え科目免除をしても安心できず、他の科目で得点を稼がないといけない、ということです。

 

これは免除科目が増えれば増えるほど切実になってきます。もしかしたら問題によっては4点5点取れるチャンスがあるのに、獲得点数が縛られるからです。

 

科目免除をしたからといって試験が楽になるとは必ずしも限らないわけですね。

 

なお科目免除ですので計算上選択科目の足切り点を下回る場合(例えば合格基準点23点の場合は免除科目獲得点は2.9点となる)でも、科目足切りは食らいません。それはメリットです。

 

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