まだ今年の試験結果や合格基準点は出ていませんが、そう予想しています。その理由は何かというと「合格発表日の前倒し」にあります。
従来、一昨年までは11月、昨年は10月下旬に設定されていた合格発表が今年は10/5とかなり早いです。これは何を意味するかと言うと、来年度試験に向けてスタートを切るタイミングが大幅に前倒しされる、ということでもあります。
社労士試験に合格するためにはそれなりの知識と勉強量が必要とされますが、その中で合格ラインに一番近い層が「前年試験で僅差で不合格になった層」です。その中でスタートを切るのが遅れるのが「合格発表日まで合否が分からない層」つまり自己採点で基準点はクリアしているが未達科目がある人もしくは未達科目はないけど合計点が微妙な層です。
これらはいずれも「合格ライン」上にいますので、地力があるわけですが、自己採点でばっさり落ちていた層よりも「合格発表を待つ」以上どうしても本格的な勉強スタートを切るのが遅れます。いや、遅れていました。
ところが今年から合格発表日が1ヶ月も早いわけです。そういう「基礎ができている層」が一ヶ月早く再スタートで勉強開始したら一年後にはどうなっているでしょう。さらにパワーアップするわけです。
市販テキストや予備校講座の開講時期がどうなるかは分かりませんが、少なくとも来年の受験生のレベルは、当落を争うライン以上は上昇しそうです。そう考えますと平均点にも跳ね返ってきますので「合格ラインが上がる」と予想するわけです。
もちろん試験の難易度にもよりますので単純に得点では語れませんが、上位争奪の厳しい展開になるのではないでしょうか。