この「きっと合格できる」というのが社労士試験の勉強の中で最大の目標だと思います。「合格すること」が最大の目標ではないのは意外に思うかもしれません。
もちろん社労士試験を受験する以上合格することは至上命題であり最大の目標です。そうでないと受験料払って何しに行っているかよく分かりません。俗に「記念受験組」と言われる人たちも、じゃあ合格したくねえのかと言われたら「違う」と言うでしょう。
ただ「合格すること」は「試験の目標」であって実は「勉強の目標」ではありません。勉強するうえでの目標は「きっと合格できる」と思えることです。
つまり、自信をつけることです。そのためには勉強を積み重ねある程度の手ごたえを感じないといけません。最初は何も理解できていなくても、少しずつ理解が進んでいることを実感し、間違ってたミニテストが解けるようになり、頭に知識が入り始めていることを実感する。その繰り返しで知識を深めると、自信がついてきます。
そして最終的に「きっと合格できる」という思いに至ること。これが「勉強」の最大目標です。
ネガティブな人は成功体験がフィードバックされにくいので、着実に勉強を深めているのに自信のないまま突き進んでしまいます。これは途中でのあきらめにもつながりますし、本番では無意味な緊張につながります。
これだけ勉強したんだから、やれる限りやったんだから、かなり頭に入っているから、だからきっと大丈夫。そう思えるほど勉強をすること。そうすると、本試験での緊張も軽くて済みます。
結果は後からついてきます。まずは8月第4週日曜日、つまり試験本番の日の朝、そう思って試験会場に行けるかどうか。それが「勉強」の目標であることは心のどこかにとどめておいてください。