半分野良猫な社労士の憂鬱

半分野良ネコみたいな企業勤務社労士の資格取得体験や日々のよもやま話をしたりするブログです。

なぜ今年は補正がなかったのか

簡単にいうと「みんな割と点が取れていたから」なわけですが、身も蓋もない言い方なので少し詳しく見ていきたいと思います。

 

補正がかかる条件は、選択式であれば「3点以上が半分いないかつ2点以上が7割いない」状態ですね。

 

で、下馬評では選択式で補正がかかるとすれば、ということで社会保険一般常識が挙げられていました。全受験者の得点分布を見ますと、3点未満が49%でギリギリ条件にはひっかかっていなかったです。

 

この社一が補正基準を満たさなかったことも今年の合格率低下の一因だったかもしれませんね。

 

ではなぜ補正にかかるほどではなかったのでしょうか。それは問題内容にあります。1問目は時事問題、2問目は企業型確定拠出年金と少し見覚えのないところから出題されています。ところが3-5問目は社一としてはポピュラー法令である「児童手当法」と「介護保険」から出題されていて、ここはある程度勉強している層は取れる問題です

 

ですから得点分布を見ますと3点を取っている層が最も多い(33.4%)です。

 

そして他の科目も難問奇問が無く、総じて平均点が高いです。得点別ボリュームゾーンが4点という科目もあるほど、ここ数年にない得点の高さだったと思われます。

 

平均点で基準点が動くという合格基準の決め方を採用している以上仕方のないことではあるのですが。

 

ただそれでも今年は狭き門にはなりましたが「勉強をきっちりと仕上げてきている人が報われた年」であるとは思います。

 

にほんブログ村 資格ブログ 社労士試験へ
にほんブログ村