ここ10年くらいの合格率と合格者の推移を見てふと思ったことです。
平成26年の合格率9.3%と平成27年の合格率2.6%は別格として、ここしばらくはだいたい5%前後(4-6%台)で推移しています。特に補正科目のなかった22年度でも合格率は5.3%と狭き門でした。
社労士試験の合格基準点が受験生の平均点で上下するシステムである以上、得点分布がよほど中くびれの砂時計型にならない限り合格率はこの程度で推移すると思われます。と言うのも、試験問題が簡単だったら合格基準点が上がりますので必然合格者は少なくなるわけです。
何かの試験のように明確に合格者数が決められているわけではないのですが、システムから考えて5-6%前後の合格率を想定したものと考えることができると思います。
そう考えると、少なくとも上位6%に入る必要が出てきます。16人に一人の枠ですね。偏差値で言うとどのくらいでしょうか。正規分布だと65ぐらいですかね。
そう考えると気が遠くなりそうです。何点取ればいいとか分かっていればいいのですがそのゴールポストが微妙に動くものですから「去年の基準だと受かってた」という事態も平気で起こるわけです。
まあ試験システムがそうなっているわけですからそこに文句を言っても始まりませんが、この先よほどの珍事がないと「合格率10%超え」とかにはなりそうにありません。8%だって怪しいものです。
合格率としては少々の上下動はありこそすれ、5-6%前後と言う大変狭き門が続きそうです。もっとも、いい点取ればいいじゃないと言えばそこまでですし、また受験生みんながみんな真剣に勉強してきているかと言うとそうとも言い難かったりしますが。