もともと国民年金は20歳から60歳になるまでの480ヶ月保険料納付して満額もらえる制度で、少なくとも480ヶ月完納している人は泣こうがわめこうが60歳到達以降は保険料納付ができないシステムでした。
それを「ようし、65才までにしてみるか」というのが今度社会保障審議会にかける年金改正案なんだそうです。
新聞やニュース、週刊誌で大々的に取り上げられて「年金改悪だ」とか騒がれていますが、個人的には別に驚いてはいません。必然そうしてくるだろうなと思っていたからです。
そもそも年金受給年齢を上げ始めた時点で60歳から65歳までの「空白の5年間」が生じること、国がこぞって定年年齢を65歳にしてさらに70歳までの継続雇用を狙っていることを考えると、国民年金だけが現行制度のままとは思えません。
ただどういうふうに制度移行していくかは今後の議論を注視するべきでしょう。と言うのも、納付期間は伸びました保険料も変わりません年金満額の金額は変わりません、だと、相当揉めると思います。ただ国としては年金財政を考えるとそこに落としどころを持って行きたいはずですので、どうすることやら。
ただ淡々と事が進むかどうかはよく分かりません。確かに今は参院選が終わったばかりでしばらく国政選挙もないから「痛い制度改正」の論議をしやすいタイミングではありますが、この議論は2025年度通常国会に提出を狙っているそうです。この年は(何もなければ)衆院選のある年ですので、どうするでしょう。
年金の財政検証はその前の年2024年ですのでそれを材料にするんでしょうか。少し注意が必要ですね。