仕事をしていると日々全力で取り組めとか言われかねないのですが、実はこれあまりよくありません。常に100%全力疾走している職場は生産性が良いようで、その実あまり効率的ではなかったりします。
個人の側面で話をしますと、常に100%の力で仕事をしていると想定外の事態が発生した時にキャパを上回ってしまいます。時間単位の仕事量をたやすく変化させることは不可能ですので何に跳ね返ってくるかと言うと、労働時間です。すなわち残業ですね。
では100%の仕事をしつつ毎日残業だというのは何でしょうか。日常的にキャパを上回っている状態です。これは仕事量に問題があります(仕事の方法に問題があるかもしれませんが)。
さて、そんな社員が集まっている組織で考えます。一人休んだらどうなるでしょう。ただでさえフルで活動しているところへ休んだ社員の仕事がやってきます。これが長期化すればするほど残された面々は大変になります。
これが何につながるかと言うと、組織の疲弊は無論のこと有休や育休の取得がしにくい職場につながってきます。
もちろん世のサラリーマンはそれなりに頭が回りますから、100%フルで常に全力疾走している人はあまりいません。ただ、例えば70%の力で仕事をしていながら100%で仕事をしているように演技をしている人は多くいます。
ですが、やはり職場環境としてあまり余裕がない(なさそう)なのは問題です。もっとも解消のため効率化につとめてもその分仕事量が増えては何の意味もないんですけどね。生産性は上がるかもしれませんが。
何にせよ、ほどほどの力で働ける職場が良さそうです。