先日新聞で「韓国で一週間の労働時間を52時間から68時間に増やす」という記事を見ました。日本は法定労働時間は一日8時間かつ週40時間ですのでやけに韓国は労働時間が多いな、大変だなと思い少し調べてみました。
すると、少し思ったのと違いました。
韓国の労働法でも法定労働時間は1日8時間かつ週40時間です。これは日本と同じです。ただ労使の合意があれば週12時間延長できる、つまり日本で言う「36条協定による時間外労働」という扱いだったりします。
そして休日労働の上限が週16時間という「別枠」があり、すべて合わせて68時間というわけです。
何年か前に労働時間削減のため68時間から52時間にしていたのを、財界の要請で68時間に戻すという記事だったようです。
日本の36条協定の時間外労働上限は(ざっくり言います)一か月45時間、特別条項で100時間ですのでそれより緩く、また賃金割増率も日本の通常の時間外労働は25%ですが韓国の場合は50%なのだそうです。
一見「日本よりきつい労働時間だな」と思ったのですが、日本より縛りが厳しいのだと調べて初めて分かりました。新聞記事レベルではこのあたりを端折っているので分かりません。
もっとも日本にいる限り韓国の労働時間が生活や仕事に関係してくることはないと思いますが、会社によっては韓国支社があるとか現地法人があるとかで関係してくるところもあると思います。
それにしても、毎度思うことですが時間外労働100時間ってどんな世界なんだろう。