職場の不満の最たるものと言えば、これと「人間関係」だと思います。まあ部下と上司の関係も人間関係なのですが。
基本的に、部下は上司の言うことを聞かないし上司も部下の言うことを聞かないと思っていいと思います。もちろん上司はそれなりの権力を持っているので「言うことを聞かせる」立場にあるのですが、やり方を間違えるとパワハラになるご時世、ますます難しくなっているようです。
ではなぜ言うことを聞いてくれないのか。簡単に言うと相手が人だからです。上司は肩書を持った途端催眠術のような妖術を会得して人を操作できるようになるわけではありません。同じ人を動かしていくわけです。
そして人である以上考え方は違います。趣味嗜好から始まり仕事のスタンスも違うでしょう。そんな中で100%意のままに動く部下は、逆に腹に一物ありそうで不気味ですね。
部下の側からしてもそうです。職場のため上司にこう動いてほしいのに、動いてくれない。上司も人間でありそれなりの考え方を持っています。
ではどちらも言うことを聞かないままでいいのか。これは学級崩壊と同じですので良くないです。少なくとも意見のやり取りを普段からしていると、100%は無理ですが少しずつ人は人の言うことを聞き、動くようになってきます。
ただあまりにも言うことを聞かず、職場秩序を乱して仕事に悪い影響を与えている部下は上司として懲戒処分をすることができます。ここが肩書の有無ですね。よほどの場合でないと難しいですけど。
「あいつ言うこと聞かないなあ」の前に、どれほど意思疎通ができているかを考えたほうがよさそうです。