半分野良猫な社労士の憂鬱

半分野良ネコみたいな企業勤務社労士の資格取得体験や日々のよもやま話をしたりするブログです。

意外と多い「自分の年金予定額を知らない人」

自分が65歳になった時に概算で年金をいくらもらえるか分からない人が意外と多いです。と言うか圧倒的多数です。社労士を志している皆さんで年金法を一通りやった方なら、給与額さえシミュレーションできれば今の制度でいくらもらえるか計算できるのですが、みんながみんなそれができません

 

それは分かるのですが、自分の年金予定額を知らない「60代前半」が結構多いのです。

 

ねんきん定期便の詳細版59歳の時に郵送されてくるはずです。無論今の時代65歳まで働くという人が多いですので年金額が確定しているわけではないのですが、最低限いくらもらえるかはこのねんきん定期便で分かるはずです

 

なのに分からない。親類縁者知人からそういう話を聞くことがあります。

 

なぜこんな現象が起こるのでしょうか。答えはみんな意外と「ねんきん定期便をよく見ていない」んです。見方が分からない、分厚くて面倒くさそう、見ても分からない。そんな声が多いです。果てはねんきん定期便にある「今までの保険料納付額」を年金額と勘違いして「すげえ年間何百万ももらえるのだ!」と思い込む人もいました。

 

誕生日月に送られてくるねんきん定期便も含めて、よく読めよと思うと同時にもうちょっとこう分かりやすくならないものかと思います。もっとも年金機構としては最大限分かりやすくしているつもりなのでしょうが、定期便に関わらず行政からの手紙って「分かりにくい」という声が多いです。例えば税金の通知とか何かの申請とか。

 

と言うことで「この手紙って何なのさ」って聞かれることが多いです。なぜ私に聞くのか理解に苦しみますが

 

余談ですが、去年コロナで10万円の給付金が出ましたよね。あの時は誰も私に聞いてこなかったです。聞くことなく各々申請し受給してました。

 

即もらえる金の手続き書類は読解しているのかなあ。意欲の問題なんだろうか。

 

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半野良、担当職務が増える

この春私は人事異動がなかったので「あーこれでまた一年同じ仕事か。また半野良社労士か」と思っていたわけですが、しばらくして職務分担の見直しが内部であったようです。何も変わらないだろうなと思ってたら…担当職務が1つ増えてました

 

いやいやいや、今でもいろいろ頭の中でやりくりしながら何とかこなしてんですからむしろ減らしてくださいよ、と思うのですが、これは人事権の話ですので何とも言いようがありません。

 

しかも、私をどうしたいのかよく分からない職務分担だったりします。

 

どういうことかというと、まあ詳しくは言いませんが私のいる部署は主にいくつかのセクションに分かれます。で、各セクションの仕事がありみなさんそれぞれ担当されているわけですが、私大半を兼務状態なわけです。しかも「半野良さんは兼務だから仕事量1/3ですね」などというわけではなく、各一人分の業務量が割り振られています。算数にしたら「1+1+1=1」になっているという有様幼稚園児でもこの算数が間違いなのは分かるはずです

 

昨年これを問題視して1セクションの仕事を外してもらったばかりなのにたった一年で元通りか

 

いや確かにほとんどのセクションの業務に通じているからやろうと思えばできるよ、できるけど、そういう問題じゃねえんだよ…などと言っても通じないので仕方がないです。

 

これだけ兼務させられるのに労務管理は兼務させられないのもまあ面白くもあり哀しくもあるのですけど社労士として

 

それはそうとして、まあ仕事量は確実に増えるわけです。人は増えません。3人分給料くれとは言いません。一つの仕事に集中させてください。頭がパニックになる

 

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夢見る「社労士会研修」

都道府県にそれぞれ社労士会があり、社労士登録の暁には必ずお住まい(事務所のある)都道府県の社労士会に入らないといけません。その話は以前しましたが、社労士会の役割の一つとして労働社会保険諸法令、または実務にまつわるいろんな研修を用意してくれます

 

中央研修受けた社労士先生が講師を務める研修や外部から専門家を呼んでやる研修など、講師も内容も様々です。どんな研修をどれくらいの頻度でいつやるかは各社労士会によって温度差があります。また時によっては「泊り」の研修もあります。

 

この研修に参加するメリットは3つ。一つは最新情報を学べます。もう一つは他の社労士先生に顔を売るチャンスです。そして最後の一つ。社労士登録すると警察手帳みたいなパスポートみたいな「社労士証票」っていう社労士としての身分証明証が発行されるんですが、そこの後ろのページに「研修欄」という欄があって、そこにハンコを押してもらえます

 

つまり「何の研修受けましたよ」って記録が残っていくんですね。積み重ねが目に見えてわかります。

 

ちなみに、何回参加したからといって何か景品がもらえるとか優待があるとかいうことはなく、またいくつに達していないからとペナルティがあるわけでもありません。ただ社労士はつとに研鑽に努め法令等に精通していなきゃいけないことは社労士法にも書いていますので、ここを埋めることは大切なことです。

 

ちなみに私はほとんど研修に出ない(つーか平日にやるな平日に)のでハンコがほとんどたまっていません。

 

ただ今はコロナ禍でオンライン研修が多くなっていますのでこのハンコ制度がどうなっているかよく分かりません。そのうち社労士証票がマイナンバーカードと統合されるなどという話も聞きますので、そうなったらネットでハンコもらえるかもですが。

 

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何もかもマイナカードになるのか

4月から年金手帳の交付が廃止になりました。かわりに「基礎年金番号通知書」が手元に届く形になるそうです。

 

せっかく「国民一人ずつに基礎年金番号振り分けた」と言うのに、またどうしたことなんでしょうか。と考えると、結局お上としては「将来的にマイナンバーに統一したい」わけです。

 

すでに基礎年金番号マイナンバーは紐つけされています。ですから年金関係の手続きは基礎年金番号でもいいしマイナンバーでもできます。俗にいう「消えた年金」は基礎年金番号と統合できなかった記録ですからマイナンバーとの紐つけはされていません。

 

マイナンバーカードが保険証として使えるようにできる(まだ参加医療機関が少ないですが)ことからも分かるように、どうもいろんなものを近い将来マイナンバーカード一本にしたいのだと思います。そのうち基礎年金番号も無くなるのではないでしょうか。

 

雇用保険マイナンバーで管理するようになるかもしれません。運転免許証はマイナンバーカードと統合することがいつぞや報道で言っていたような。さらに言えば、社労士資格を証明する「証票」ですらマイナンバーの中に格納して、スマホでかざして見せる、などということも画策しているやに聞きます。

 

マイナンバー制度自体はいまだに賛否両論ありますが、政府の方向性としてははっきり見えてきています。ただ普及率があまりに低いのでポイントつけるなんてしているみたいですが。

 

私自身はマイナンバーカードはけっこう前に作っています。単に面白がってではあるんですが。で、社労士会も「社労士たる者健康保険証をマイナカードにしやがれ」的なお話をしていますので半径30kmにマイナ保険証対応医療機関が皆無にもかかわらずやってみようとしているのですが…残念ながらICチップの有効期間があと1年くらいなので更新してからやってみようと思っています。

 

不思議に思うことが一つ。マイナンバーが第三者に漏れても特に被害は無い(公務員系でない限りアクセスできない)という話もありながら、企業がマイナンバー扱う際は超厳格な管理が求められます。何なんでしょうね。

 

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なぜ社労士合格発表日が早くなったのか

受験案内を見た人はお気づきと思いますが、例年11月第1週金曜日(昨年は10月最終金曜日)だった社労士試験の合格発表日が、今年度からいきなり「10月第1金曜日」へと約一ヶ月早くなっています

 

もちろん試験日から一か月程度で合格発表されるというのは良いことだと思いますが、一体何があったのでしょうか

 

私のような社労士会の末端構成員には上の考えていることなど分かるわけもないのですが、いくつか推論は立てられそうです。と言うわけで以下ただの推論であり寝言ですのでそこはご了承ください。

 

もともとマークシート試験ですので、いくら受験生が万単位いようが結果はある程度早く出るはずです。点数補正も基準が明確に示されていますので、例えば連合会の試験委員会の裁量で上下する余地はないはずです。

 

と言うことは、作業方法にもよりますが1ヶ月もあればもともと合格確定はできたと思います

 

伝え聞く話によると、昔々は選択式は「記述式」の試験だったそうです。そうすると採点に時間がかかります。文字を自動的に読むシステムなどなかった時代の話ですので人力で採点していたことでしょう。その頃の合格発表日がいつだったかは知りませんが、もしかしたらその名残で2ヶ月置いておいたのかもしれません

 

もう一つの推論としては、合格発表を早めることには連合会にとってメリットがあります。それは何か。合格して即登録する「実務経験組」にとって、従来の合格発表日より1ヶ月程度早く登録ができます。すると、社労士会費は年度途中の加入は月割ですのでいくらか(とはいえ数百万は違うでしょう)収入が増えます

 

WEB申し込みシステム構築と共に採点システムも構築したのかもしれませんが、そういうメリットも見え隠れしてしまうのは、邪推でしょうか

 

いずれにせよ三方一両得みんなにメリットがあることですので喜んでも良いことなのでしょう。

 

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