仕事の属人化とは「その人しかできない・知らない仕事」です。これを無くそうということは私が職場でいつも言っていることです。例えばある人が出勤中に車にはねられたとします。突然職場に穴が開くわけです。それであなたの職場は回るでしょうか。
回るところはいいと思います。周囲が少し大変になりますが、組織としては回っていきます。ところが仕事の属人化も度を過ぎるとある日ぽっかりその人が来なくなった時に「何をどうしていいか分からなくなる」わけですね。
今までは話をしても流されてきましたが、コロナ禍で近隣でコロナ発生事例が出たりして、これが検討されるようになりました。私の提言よりコロナが後押ししたというのはいささか皮肉ではありますが、職場の危機管理とも言えます。
じゃあどうしたらいい、という話になります。例えば職務分析と結果の共有、誰がどんな仕事を受け持っているかです。もう一つが進捗の管理、これは管理職が把握したり、チームプレイで仕事をしたりする方法があります。後者はトラブル管理にも役立ちます。
部署内の会議でこの話題が出た時に私も意見を求められました。その時私は何と答えたでしょうか。前述したような「ありきたり」の話はもちろんしていません。
「全員、仕事兼務しちまえばいい」です。
以前も何かの折に話をしましたが、もともと今いるセクションで複数ある職務を、最も兼務しているのが私です。裏を返せば誰かが欠けても、たいした苦労なくそこに入ることができます。だったら全員が全員の仕事を兼務しちまえばいいじゃん、と皮肉を込めて発言しました。
無論、黙殺されました。誰しも仕事が増えるのが嫌なんでしょうね。
ちゃんとジョブローテーションが機能していればそんな心配もねえのにな、と思うこともあるほど人事が硬直化していますので、危機管理という意味ではまた提言していきたいと思います主に酒の場で。