と言う言葉があるそうです。前職の時に老練の上司に仕事の心得として教えていただきました。曰く段取りの時点で事は8割決している、転じると段取りに力を入れろ、と言うことだそうです。
これを私が常に守れているかと言うとそうではありませんが、何にしてもできるだけ事前準備には力を入れるようにしています。
ただ空回りすることもしばしば。先日など根回しを兼ねて事前資料を余裕をもって先様にお渡ししていたのですが、いざ本打ち合わせの段になった時に「やけに初歩から質問やお話をしてくるな」と思いました。最初は試されているのかと思いましたが、このままだとヘタに時間を食うので「あの、そのあたり全て資料でお知らせしているのですが」と言うと…読んでいなかったという。そして資料見た瞬間に全て解決して「分かった。これでいこう」と打ち合わせが終わってしまったという笑えるようで笑えない話もあります。
ぶっつけ本番みたいなこともありますが、そこまで臨機応変に立ち回れるほど器用ではないので私にはあっているのかもしれません。
資格試験も段取りでほぼ勝敗が決してしまいます。これは当然「勉強し、覚える」という段取り抜きに合格できるほど甘くはない世界だからです。と言うかそちらがメインですよね。試験はたった数時間で終わってしまいますが、そこに向けた準備というものが「ほぼ全て」です。
もっとも勉強や知識だけではなく試験行動、例えば体調をどう維持するか、当日の行動、試験中の集中力などいろいろあります。これらも「段取り」の中に入ると思います。
さて、ここまで話して「じゃあ残りの2割って何よ」という話になると思いますが、実は私も答えを教えてもらえませんでした。
たぶんですが、運もあり、臨機応変さもあり、いろいろあるのでしょう。特に運の要素は排除のしようがないです。ないですが、段取りで8割まで持っていけるのなら、やはり段取りに力を入れることは間違いではなさそうです。