日本語で言うと「法令遵守」です。法律を守れということですね。法令だけではなくて類似する社会的ルールを守るということです。
例えば「酒を飲んで車を運転するな」というのは、子供でも分かるコンプライアンスの一つでしょう。
飲酒運転は言語道断として、このコンプライアンスがうまくいっていない(つまり法令を守れていない)ケースがなぜ発生するのか少し考えてみました。多くの場合、特に微細な例がそうなのですが「法律を破ってもいいや」と思ってやっているケースというのは少ないような気がします。
ではどういう場合が多いのかというと「法令を知らない」ことが原因です。知らないから破っているかどうかよくわからないわけですね。
法令を知っている側からすると「それやっちゃだめ」とわかるのですが、知らないと意に介しません。意に介しようがないわけです。そうすると「知らないうちに法令違反」になってしまうわけです。
法違反の言い訳で「法律を知らなかった」で許される場合というのはほとんど存在しません。だって誰でも法律は知る立場にあるから。本屋や図書館に行けば六法全書がありますし、世にあるすべての法律は官報によって公表されています。だから「知らない」というのはただの怠慢、というのが法の考え方です。
法律全部知っている人がいるのかよ、と言われると弁護士先生ですら法律をすべて知らないでしょう。でも、そういうことらしいです。
と、言うことを「それ法的にやばいんだけどな」という出来事があるたびに思う私です。それを口にするかどうかはヤバさとその場の気分次第ですが。