半分野良猫な社労士の憂鬱

半分野良ネコみたいな企業勤務社労士の資格取得体験や日々のよもやま話をしたりするブログです。

「クビだ。明日から来るな」は成立するのか

よくドラマなどで目にするシーンだと思います。また会社をクビになるというとこういうイメージを持つ人もいるかもしれません。

 

社労士の勉強をしていると「いや解雇予告手当」とか「そもそも客観的に合理的で社会通念上相当な解雇かそれ」とかいろいろ疑問が出てくると思います。

 

それはそうとして、実際こういうシーンはありえるのでしょうか。結論から言うとありえます

 

なぜか。労働者が受け入れてしまうからです。もっとも「上等だこっちからやめてやらあ」と言う人もいれば不承不承受け入れる人もいるでしょうが、受け入れてしまえば「労働契約の解約の合意」ができてしまいます。そこで終わりです

 

で、前段で話したように、労基法では解雇は30日以上前の通告または解雇予告手当の支払いの必要があり、労働契約法では客観的に合理性を欠き社会通念上相当ではない解雇は無効です。

 

ですが、そんなこと知らないよね普通。クビだと言われた時に空から天使が降りてきて「それはだめですよ」とか言うわけではないですから。知らないまま応じて解雇成立ということは、よくあることじゃないでしょうか。

 

まあ今の時代少しスマホで調べればそんな知識は出てきますし、それをもって労基に駆け込む人もいるとは思います。会社側としては解雇のルールくらい知っていないとリスクが高いので、実際問題として「クビだ」とは簡単には言えません

 

言えませんが、遵法意識以前に法を知らない感情的な経営者は、います。いる以上この手の話もまた「ありうる」わけです。

 

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