なかなかにネガティブな言葉ですが、先様の要望に対してこういう答えしか出ない時があります。何をどう考えてもご要望には応じられませんよ、無理ですって時です。
こんな時どうしたらいいんでしょうか、って無理なものは無理ですから「できますやります任せてください」とは言えません。言ったらウソツキになります。
もちろん無理は無理であることを伝えないといけないのですが、どう伝えるかが悩ましいところです。相手によっては「あ、それ無理」とその場で一刀両断することもあります。
ただ先様によっては「一度持ち帰らせていただく」という、いちおう検討してみるけど、という「間」を置くこともあります。この時大事なことは「期待は抱かせない」ということです。
たぶん無理だろうけど、あなたのために何かできないかいろいろ考えてみますよ、的な空気をかもすわけですね。
はっきり言うと「芝居」です。でもその場でバッサリ切るよりは「がんばっている感」が出ます。もちろん結果としては「ダメできない」ですから何の意味もないんですが、雰囲気というか何と言うか。
国によってはズパッと叩き切るところもあるかと思いますし、日本でも人によっては「そんな無駄な時間とヘタな小芝居に意味はない」と思う人も多くいると思います。ただ私はこの「持ち帰り検討やっぱりムリ」をたまに使います。
もちろん本当に無理かどうかを内部検討する意味もあります。ただ持ち帰っても返答にだらだら時間はかけません。いつかは伝えないといけない「無理」は早く伝えるに越したことはないです。
人間関係って難しいですね。