言葉が悪いですね。おばさんもいます。じゃなくて、合格者の年齢分布を見るとミドルエイジが強い試験と言えます。30-40代で全体の6割を占めます。50代もそれなりの数字がいます。そろそろ記憶力が弱ってきそうな年代のような気がしますが、なぜでしょう。
要因は2つです。一つは受験者に占める割合が大きいこと。他の資格試験と比べて、ミドルエイジの挑戦が多いです。これはなぜかと言うと、司法書士や行政書士など他の八士業に比べて「独立開業」志向の割合が比較的少なく、「キャリアアップ」志向の資格であるからです。
どういうことかと言うと、取ったからと言って独立開業をせず、勤務社労士の道もあれば自己啓発で受けやすいということです。そんな資格を狙う年代がちょうど30-40代くらいです。
もう一つは、意外に思うかもしれませんが40代って記憶力が良いのです。普通に考えれば10-20代のほうが脳の機能や記憶力に優れていて、30代から脳細胞が腐って弱っていくと思われがちですが、語彙・文章記憶力って30-40代のほうがあるそうです。単純暗記能力は10-20代のほうが強いですけどね。
また、社会人やってると労働社会保険って自分に関係のある(と言うか加入していたり、関わったりする)分野ですのでとっつきやすいと言えます。
このあたりから、文章系マークシート試験である社労士試験はミドルエイジが勉強しやすい分野ということになります。結果として受験生・合格者に占める割合も多いです。
と言うことで、中年のドアを叩き始めている年代の人も、臆することなく受験してみてはどうでしょうか。