正確に求めたわけではないのですが、各予備校関係の宣伝を見ていると予備校のスクール・通信課程で社労士勉強している人の合格率はだいたい一般合格率の3倍くらいなのだそうです。
また別のデータ(公表合格者数)で見ると、仮に2500人合格者がいるとしますと主要各校の合格者数は1000人を超えてきます。そうすると主要予備校(TACとか大原とか)で勉強している人の合格者に占める割合は、母数である受験者総数から考えるとかなり高いとも言えます。
またこのデータに現れない「過去に予備校で学んで、翌年以降独学している」層を考えると、一度は予備校経験がある人の合格率はさらに跳ね上がると推測できます。
なぜでしょうか。
一つは教え方にあります。予備校のカリキュラムは効率的理解ができるように組まれています。そのため一通り真面目にやるとある程度頭に入ります。その過程で勉強法も学べますので、効率的に膨大な量の勉強が可能になります。
もう一つは値段にあります。決して安くはありません。下手したら20万くらいかかります。そこまで払って勉強したい層は、覚悟が違います。おいそれ試験を撤退したり途中で手を抜いたりしません。最後まで勉強をやり通す率が高いです。
では予備校に行ったら合格できるのか。そうとも言い切れません。仮に合格率6%として、その3倍だとしても18%です。やはり5人に4人は落ちているのです。これが運が悪かったのか、大枚はたいてなおチンタラ勉強していたのかは分かりません。予備校通っても、腹くくってかなり勉強をしないと合格には達しないようです。
裏を返せば独学だって腹をくくってやれば合否の勝負はできるわけです。実際完全な独学者でも合格している人は多いです。テキストも探せば充実しています。どれだけ毎日反復学習ができるか、これは地頭の良さだけではたどり着けない領域です。
さらに裏を返せば(表に戻りますが)独学組の大多数は割とチンタラ勉強している人が多いです。テキスト1冊1周読めた程度の人が万単位で存在します。なぜか。プレッシャーがあまりないからです。特に自己啓発組は簡単に途中であきらめて試験だけ受けに来ます。
スクールでやりさえすれば合格に近づく、独学では難しい。いずれも正しいようで、実はそういう問題ではないことが分かります。