と言っても「ぼくバカだから分かんないもーん」と思えとかそういう話ではありません。
バカになれというのは言葉を変えれば「余計なことは考えるな」と言うことです。試験勉強をしていると勉強以外の余計な事を考えがちです。例えば「合格率6%くらいなんだよな。15人に一人しか受からないんだよな」とか「どの問題が出るんだろうか。これが出るとやばいな」とか「これもやってあれもやって、これもやっとかないとまずいかな」とかそういうことです。
そういう勉強以外のことを考え始めるとキリがありませんし、その考える時間は勉強の妨げにもなりかねません。どこが出るかなんて試験日までは作問者などごくごく限られた関係者以外は知りようがありませんし、合格率なんて考えても抽選で当落が決まるわけではないですから考えても意味がないです。
そんなことを考えたり、分かりもしないことに対して傾向をこねくり回したりしているヒマがあれば余計なことを考えないで、ともかく目の前のテキストの事項を徹底的に頭に叩き込んでいく、それが「バカになれ」ということです。
そしてもう一つ意味があります。どんな分かりきった(と思っている)論点でもおろそかにしないことです。常に初心、常に白紙の心。これは「自分はバカだからポカをしないようにもう一度勉強しておこう」という姿勢です。これも「バカになれ」ということです。
性格もあるんでしょうが、特に試験が近づいてくるとあれこれ考えてしまいがちです。ヘタをすると当日体調崩さないかとか、眠れるだろうかとか、そんなことも考えてしまいます。
余計なことを考えないで試験勉強にのみ集中するようにしましょう。