半分野良猫な社労士の憂鬱

半分野良ネコみたいな企業勤務社労士の資格取得体験や日々のよもやま話をしたりするブログです。

賃金上昇でパートは人材不足になる

なんか皮肉だなと思った話ですが、アルバイト・パートで起きている出来事です。

 

ここ数年というかしばらく最低賃金が結構な率で上昇を続け、さらに今後も続いていく(ほぼすべての政党がそれを公約にしている)と思われます。また最近は変な物価上昇もありますので賃金上昇のプレッシャーが経営者に襲い掛かっています(もっともそれができるかどうかは別にして)。

 

少なくとも最低賃金は上がっているわけですが、ここで変なことが起きています。就労時間を減らしたいパートが現れているわけです。

 

賃金上がったんだから時間通り働けば手取り増えるからいいじゃん、と思う人もいるかもしれません。ただネックになるのはやはり「103万円の壁」つまり配偶者控除・扶養控除の壁なわけです。

 

時間単位賃金が上がれば103万に達するのが早くなりますので、働く側が103万円内に収めようと労働時間を削りたがります。そのしわ寄せが来るのがだいたい11-12月ころです。どちらかというと師走で忙しくなる時期に「パートさんが働きたがらない」という、事業主にとっては頭の痛い状況が発生するわけです。

 

とするとアルバイト求人を出すしかありません。が、それで人が集まるかどうかはその地域の雇用状況にもよります。ですから確実なことは言えません。

 

ここ10年で見ても最低賃金は数百円上がっています。デフレ下だったにもかかわらずです。ほぼ国の号令の下増やした感じですが、その割には給与所得控除の下限+基礎控除は変わっていません。変えるつもりもないでしょう。

 

ほんと、何かいろんなものに踊らされているなと思ったことでした。

 

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