半分野良猫な社労士の憂鬱

半分野良ネコみたいな企業勤務社労士の資格取得体験や日々のよもやま話をしたりするブログです。

社会保険に損得を求めるな

子供子育て予算を社会保険料から賄おうという話がうろうろしていますが、それでなくても社会保険料の負担率を考えると「高いなあ」と思う人が多いと思います。

 

厚生年金は18.3%(労使折半で9.15%)、健康保険料は協会けんぽで10%くらいで40歳以上は介護保険料率1.82%(労使折半で5%くらい。40歳以上は介護保険料率が0.91%)。つまり社会保険料だけで給料の約15%が徴収されているわけです。

 

それに対するリターンは?年金受給開始年齢は現在65歳。まだ上がっても不思議ではありません。元取れるのか?と思う人は多いです。健康保険に至ってはそれほど医者に行っていないよ、とぼやく人が大半ですね。

 

つまり多くの人が「払い損」と考えています。自分で納付する国民年金保険料の納付率がそれほど高くないのもそういうことなのでしょう。

 

よくその手の不満を聞きますが、考えてみてください。あくまで「保険」なわけです。傷害保険に入っているからと言って階段からわざと転げ落ちたり、医療保険入っているからと3食ジャンクフード食べたり、車両保険入っているからとわざと車ぶつける人はいませんよね(まあ故意の事故は保障してくれませんが)。

 

それと同じで、年金なら高齢や障害、死亡。健康保険なら通院や入院、出産などといった「定められた保険事故」に備えるためのものです。

 

ただ民間の保険には文句を言わず社会保険に文句を言うのは「強制加入」だからでしょう。

 

いずれにしても保険に損得を求めるのは少し筋違いな気はしています。気持ちはわかりますけどね。

 

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