例によって詳しくは話せませんが、久々の勤務社労士のお話。
トイレで総務の同僚に「半野良さん、こんなことがあって労働局に相談したんだよ」と言われました。というかそれ聞く先間違ってる。労働局じゃなくてハローワーク、と思いつつ話を聞いていると、
「だめって言われてさ。まいったよ」
そこで「ん?」と思いました。ちょっと私の考えている結末と違ったからです。
「具体的に聞かせてもらっていいかな」と私。具体的に聞くと、やはり私の頭の中で「違和感」が膨らみます。
「その答えは変だ。ちょっと時間くれない?」と言ってネットで法令則通達等を確認。やっぱり私の「違和感」は正しかったようで、結論が覆りました。
資料プリントして同僚のところに行き「あのさあ、聞くとき何って言って聞いたの?」と確認すると、かなり中途半端な言い方をしていたようです。その同僚も「たぶんだめだろうな」と思って質問していたらしく、その思い込みもあったのでしょう。
その上で私が資料を提示しながら「法令等ではこう書いてある。このケースはこれだから、もう一度これを参照しながら質問してごらん。ハローワークに」。
しばらくしてその同僚が私の席に来て「半野良さん、ハローワークはその通りでいいって言ってたよ。ありがとう」と言いに来ました。
役所にしろどこにしろ、聞き方ひとつで結論が変わることはたまにあることです。正しい答えを引き出すために何をポイントに聞くべきか、は実はけっこう難しい話です。
て言うかトイレの雑談で言うなよ。こういう時こそちゃんと私に聞けよ、と。