「この仕事は半野良さんしかできないからお願い。本当にお願い」という事態がたまにあります。
確かに内容、求められる知識、職務経験、処理速度から考えて部署内でこなせる人は私以外にいないようです。ただそうは言っても私の時間が確実に削られる仕事です。
ちょっと特殊な案件ではありますが、俯瞰すると確かに私が適任者のようです。ただその状況がずっと続いているというのも少し考えものです。もう一人くらいできる人が出てこないと、ちょっと私の業務負担も減りませんし組織として問題であるとは思います。
人によっては「自分しかできない仕事があること」に満足を覚える人もいるでしょうが、私は「自分以外にできない仕事はないほうがいい」と考えますので、職務知識や経験は惜しげもなく伝えていきます。
もっとも多くの場合、これが結局「仕事を投げられる」形になって、私一人で完結させて誰も知識や経験習得しない、結果私の経験値だけが上がっていくということになっているのが残念です。
組織に専門家はいてもいいのですが、専門家以外ズブの素人という分野があるのはいささか問題です。ある程度の基礎知識は共有してみんなでブラッシュアップできればいいのですが。
かくいう私もズブの素人の分野もあります。そんな私にその分野の案件が投げられることもあります。何を考えているんだと思いつつ、苦戦しながらやるようにはしています。そのうち経験値が上がっていくんですよね。苦手意識はなくなりませんが。
「私の得意分野」がなくなるようにみんなで詳しくなろうよ、と思うのですが、なかなかそうはいかないようです。