何かの折にも話をしましたが、世の中自分自身の出生届と死亡届の提出以外の手続きはだいたい自分でできます。訴訟だって別に弁護士つけずに自分ですることもできます。なのになぜわざわざ士業という仕事が存在し、頼むのでしょうか。
理由は専門性と速度です。いくらこの世の法令通達がネットなどで調べられるからと言って、網羅している人などほとんどいません。何かをするときそれにまつわる情報を一から集めるのは大変です。
社労士の関係でいいますと、例えば障害年金。何かで事故りました障害を負いました。1年6か月(注:傷病によっては例外があります)経ったので申請しましょうか。みなさんどうします?まず年金事務所に行くでしょうか。
そうするといろいろ書類渡されます。そしてこれを書いて診断書もらってと言われます。解説は書いてありますが、けっこうなボリュームと難易度です。なんとか書いて出したら「ああ、これももらってください」と追加の書類渡されることもままあります。
難しいのは診断書と就労・病歴状況申立書です。どちらも正確な生活状況が必要ですし、身体障害ならまだしも精神障害・内部神経障害になると「生活でどれだけ困っているか」がキーポイントになります。このあたりDrも把握していないことがあります。
そのポイントを正確にアセスメントし、Drにつなぎ、書類作成代行して提出してくれる。しかも迅速に。これが専門家である社労士に頼むメリットと言えるでしょう。
ただもちろん報酬は発生します。それが嫌なら自分で調べながら年金事務所の往復を繰り返して申請するしかありません。金で時間と手間を買うというところでしょうかね。