うちの会社の人事評価制度が「死んでいる」ことはたびたびお話をしてきました。つまり制度として機能しておらず、上司の気分として機能しているという状態です。
これは公平感を欠いて、ひいてはモチベーションダウンになりますし社内キャリアが描けない元凶になりますので何とかしたいと思うわけです。思っているだけですけど。
先日そんな話を同僚にして「人事評価動かしたらどうだろう」と言ったら、なかなか面白い返事が返ってきました。
「やだよ。給料減るじゃん」
まあ、人事評価制度っていうとそういうイメージなのかもしれません。それほど給与が上がってない中で評価を入れると「減らされる方向に使われる」と思うのが人情でしょう。かといって「みんながハッピーになれる」評価昇給体系は作れそうにないです(たぶん原資がない)。
人事評価制度は決して「裁判」ではなくて、双方が納得し公平な評価をする場面であるはずなわけです。上司からはビジョンと期待する目標を示し、話し合って目標を決め、それがどう労使双方に良いことなのかを見定め、定期的に進捗を確認する。その上で報酬に反映させるのが本当の姿です。
ところがどうもこの「裁かれる」のイメージが強いせいか、あまり乗り気な人はいません。ヌルく「みんなで幸せになろうよ」的な雰囲気でいたいわけです。そうするとモチベーションにどれだけつながるか、とりあえず目の前の仕事をやっときゃ何も言われないだろう、で終わるわけです。
人事評価はもっと明るい労使のやり取りであるべきだと思うんですけどね。もっともそうならないと、私も「そんな制度いらない」と思う派ではありますが。